Amazon、プライムビデオに広告を導入

Amazon関連でもう二つ。

 

Amazonは自社のPrime Videoサービスに、広告を導入することを決定しました。来年初めから、米国、イギリス、ドイツ、カナダで実施する見込みで、続いて、フランス、イタリア、スペイン、メキシコ、オーストラリアで来年の後半からスタートします。

 

広告を見たくないユーザーには、月額$2.99(390円)でこれまで通りの広告なしのオプションを提供します。

 

Amazonは現在、Amazon Primeのメンバーシップを月額$14.99(1950円)もしくは年額$139(1万8000円)で提供しており、Prime Videoはメンバーシップに含まれます。もしくはPrime Video単体でも月額$8.99(1170円)で契約が可能です。

 

Amazonは既にTwitchやFreeveeでは広告を展開しており、Prime Videoをサポートするテックスタックや広告需要の取り込みは容易と見られています。

 

バイサイドは、Amazonの動画広告への参入にポジティブで「良質なコンテンツに広告を提供できる機会は嬉しい。放送に並ぶ質とリーチだ。」と歓迎しています。

 

Amazonは、2023年に米国のデジタル広告の12.9%を占める見込みで、24年は14%まで増えるとされます。

 

NetflixやDisney+も広告ティアを加えていますが、Amazonはデフォルトを広告ありにし、有料をオプションという点がこれまでと違います。在庫さえあれば売れるという自信があるのでしょうね。

 

https://www.wsj.com/business/media/amazon-to-put-ads-in-prime-video-shows-and-movies-e641d512

 

動画広告とは別ですが、AmazonはGenerative AIのスタートアップであるAnthropicへの$4B(5200億円)の投資も発表しています。

 

AnthropicはMicrosoftが投資しているOpenAIなどの競合で、元OpenAIのメンバーが2021年に立ち上げた会社で、GoogleのEric Schmidtなどの著名人が出資しています。前回のラウンド(シリーズC)では$450MをSpark Capital、Google、Salesforce Venturesなどからファンディングしており、バリエーションは$5B(6500億円)となっていました。

 

AnthropicはAWSとGoogle Cloudを使用していますが、今後はAWSがメインのクラウドになるものの、独占とはならないとしています。