The Trade DeskがTV OS事業に参入かというニュースをLowpassというメディアが報じ、業界で話題となっています。Lowpassのスクープによれば、来年の頭にはTTDのOSを搭載したテレビが販売されるということです。
スマートTVのOSでは、RokuやGoogle TV、Amazon Fire TVに加え、韓国勢のLGやSamsungも独自のOSを展開しており、既に多くの競合が存在します。TTDの狙いに関して業界関係者は、TTDで販売できるアドレサブルな在庫を増やしたいこととディバイスレベルでの視聴データを入手することではないかと分析しています。
ただし、TVディバイスの普及を伴う市場でのゼロからのスケールアップは相当な時間とお金を要しそうです。この噂に対してCEOのJeff Greenは否定しましたが、Lowpassはすかさず、TTDの最初のハードウェアパートナーとしてSONOSの名前を具体的に挙げています。
多くのTVOEMがRokuやAmazon、Googleを採用する理由は、既にNetflixやDisney、Peacockといった主要なストリーミングサービスがOSに対応しているからであり、TTDはこうしたストリーミングサービスとのビジネスコネクションを活用して、自社OSへの対応を迫る方針だとされます。
SONOSはGoogle、Roku、AmazonとSONOSのサウンドバーをめぐる訴訟を抱えており、そうした立ち位置がTTDの今回の選択につながったのではないかとされます。
真偽のほどはわかりませんが、戦略実行にはかなりのヘビーリフトが必要になるので、TTDの今後の動向に注目です。ComcastもXumoで苦戦しているようなので、どうなのでしょうか…
(参考リンク)
https://www.lowpass.cc/p/the-trade-desk-smart-tv-os-platform
https://www.lowpass.cc/p/sonos-the-trade-desk-tv-streamer-os