ParamountのQ3決算は、テレビと映画部門が減収となった一方で、注力するDTC部門(ストリーミングを含む)は堅調となり、経営陣は成果を強調しました。売上は[…]
Paramount、Q3決算
ParamountのQ3決算は、テレビと映画部門が減収となった一方で、注力するDTC部門(ストリーミングを含む)は堅調となり、経営陣は成果を強調しました。売上は前年同期比6%減の$6.73B(9422億円)となり、調整後の一株あたりの利益は63%増の49セント、売上はアナリスト予想を下回ったものの、利益は上回り、まちまちの結果となりました。ただし、利益の源泉となったのは、米国の従業員の15%削減を含む年間$500M(700億円)というコスト削減のおかげであり、素直に喜べるものではありません。
DTC部門は、売上が10%増の$1.86B(2604億円)。調整後の利益は$49M(69億円)となり、2ヶ月連続で黒字を確保しています。売上の内訳は、サブスクリプション収入が7%増の$1.34B(1876億円)、Paramount+とPluto TVを合わせた広告収入は、18%増の$507M(710億円)となりました。
Paramount+の加入者はQ3で350万人追加し、7200万人となり、世界で4番目に大きいSVODサービスとなったと同社は発表しています。
テレビ部門は、売上が6%減の$4.3B(6020億円)。MVPDの加入者減でアフィリエイト収入は7%減、コンテンツの二次利用が鈍化し、ライセンス収入は12%減。テレビ広告は2%減の$1.67B(2338億円)となったものの、政治広告収入が減少幅を抑えた形となりました。テレビ部門は概ね不調ですが、ParamountはWBD同様にQ2でケーブルネットワークの大幅な減損を実施しています。
映画部門は、売上が34%減の$590M(826億円)、劇場収入は71%も減少しました。ただし調整後の利益は増加しています。
今回の決算でParamount Globalとしての四半期決算は最後になる見込み。規制当局の審査が終われば、2025年上半期にスカイダンスとの合併が完了する予定です。
(参考リンク)
https://ir.paramount.com/static-files/792e82ae-2d69-4979-8333-b79c88df48b3
https://deadline.com/2024/11/paramount-global-q3-revenues-fall-streaming-subs-grow-1236170759/