LiveRampがクリーンルーム領域の強化のためにHabuを$200M(280億円)で買収です。
LiveRampは業界を代表する商業のアイデンティティグラフのサービス事業者で、HabuはGoogleのAds Data HubやAWSのAmazon Marketing Cloudなどのウォールドガーデンが提供するサービスに対応するクロスクラウドクリーンルームベンダーです。
HabuのソリューションがGoogleやMeta、Amazonといったいわゆるブラックボックスを紐解くソリューションであるのに対して、LiveRampのソリューションはそうした大手を以外のいわゆるオープンインターネットを対象としたものです。
この2社が合併するとあって、LiveRampの株価は発表後に10%も上昇しました。
直近の業界レポートでは、AWS、Snowflake、InfoSum、Acxiomなどの11ベンダーを対象としたクリーンルームソリューションで、機能とインテグレーションという点で、トップ4になったのは、Epsilon、Habu、LiveRampとAppsFlyerでした。
LUMA Partnersによれば、2023年はアドテク業界のM&Aにおいて最悪に近い年だったとされますが、LiveRampのHabuの買収を皮切りに、2024年はM&Aの機運が戻ってくるのではないかと期待を寄せています。
特にサードパーティークッキー代替ソリューションとして、IDベンダー、コンテクスチャル、アテンションやアトリビューションのメジャメントベンダーなどがM&Aの対象として注目されています。