Disneyは、4/3の株主総会で、同社にとって今年の大きな懸案であったTrian Partnersとの委任状争奪戦に勝利し、数ヶ月にもおよび戦いに勝利で終止符を打ちました。
TrianのNelson Peltz氏側が提案した取締役の就任要請を退け、情報筋によると、Peltzは投票の30%を得たようですが、実現には至りませんでした。同様にDisneyの元CFOであるJay Rasuloの取締役入りも否決されました。
個人投資家の多くは、現経営陣を支持。Peltz氏は今後のDisney経営陣の手腕を見守るとしています。
今回のDisneyの委任状合戦は近年では最大の戦いとなりました。Trian Partnersは「Restore the Magic」と題した資料を提示し、Disneyの配信事業の赤字やESPNの戦略が不透明だとして攻撃。Disney側もTrian Partnersの資料は事実とは異なると自社のピノキオをキャラクターとして個人投資家に訴えっていました。
さらに、Disneyが委任状争奪戦の一環で、ValueAct Capital Managementから指示を取り付けた際に、Blackwells Capitalが両者の契約が不透明だとしてDisneyを訴え、事態はさらに泥沼化していました。今回の株主総会ではBlackwellsの提案も退けられています。
Disneyは目下の懸念がなくなり、今後は100%主力事業に注力するとしています。株価はTrian提案の否決を受けて3%超下落しました。
(参考リンク)
https://www.axios.com/2024/04/03/disney-trian-shareholder-vote-board?