Amazon、Prime Video広告でIPGと提携

AmazonとIPGの広告投資を担当するIPG MediabrandsがPrime Video広告に係る3年契約を結びました。これはAmazonが来年ローンチするPrime Videol広告に関してメディアエージェンシーと結ぶ初めての契約となります。

 

IPG MediabrandsはMagna、UM、Mediahub、InitiativeなどのIPG傘下のエージェンシーの広告投資をまとめて統括していますが、今回のAmazonとの契約で、新広告フォーマットや番組スポンサーシップのファーストルックの権利(IPG Mediabrandsが最初に投資を検討できる権利)を得ることになります。

 

さらに統括するエージェンシーのクライアントがAmazonのショッピングやエンターテイメントなどのファーストパーティーデータにアクセスでき、Amazonプラットフォームでの広告に活用できるとしています。

 

「Amazonのストリーミングビデオ在庫にアクセスできることは、Amazonを使用している広告主にも使用していない広告にも双方にとってメリットになる。」とMagnaは期待を寄せます。

 

既報の通り、Amazonは基本、プライム会員を広告ありのサービスに移行させ、希望者だけに有料で広告なしのサービスを提供します。特にTier 1のストリーミングサービスであるNetflixやDisney+に比べて、大量のリーチとフリークエンシーを獲得できる媒体として期待されています。Amazonはそうした大規模なリーチを武器に、下限$30(3900円)でCPMを提案しており、エージェンシーには、9桁(数億ドル)のコミットメントを求めているとされています。さらに今年のブラックフライデーでテストしたような広告とAmazonでのショッピングの連携は広告主にとって魅力的な商品です。

 

Amazonの参入でネットワークも含むTier 1のストリーミング広告は競争が激化していきそうです。