大手エージェンシーホールディグスの2024年の広告費予測をMediaPostがまとめています。
直近ではGroupMが昨年の12月時点の予測を上方修正し、全世界を9.8%増(昨年12月時点では6.7%増)、米国を9.0%増(同7.5%増)としました。
米国の政治広告費を除外した全世界広告費は、7.8%増の$989.8B(138兆5720億円)と$1T目前まで迫る勢いです。同、米広告費は5.8%増の$365.9B(51兆2260億円)となりました。
上方修正の理由として、リテールメディアとCTVを挙げています。リテールメディアは依然としてデジタル広告の急成長分野であり、17.5%の成長を予測。GroupMは、これまでのようなアッパーファネルを通じたブランディングだけでは広告主が満足しなくなっており、アトリビューションやパフォーマンス指標を重視する方向に変わってきていると指摘しています。
CTV広告費は、2024年は20.1%増の$38.3B(5兆3620億円)と予測。これはGroupMがYouTubeの在庫の中でCTVと分類するものが増えたことにも起因しています。NielsenのGaugeによれば、YouTubeは現在、総テレビ視聴時間の10%近くを占めており、Disneyに次ぐ2位となっており、存在感を増しています。
大手エージェンシーホールディングスの2024年の予測比較では、Dentsuは5%増、GroupMは9.8%増、Magnaは7.2%増、Zenithは4.8%増となり、平均値は6.7%増となっています。
同様に米国の広告費成長率は、Dentsuは5.9%増、GroupMは9.0%増、Magnaは9.2%増、Zenithは5.7%増となり、平均値は7.5%増となっています。
各社の予測は以下の通りです。
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