昨日のNetflixの好決算を受けて、Disneyにも期待が寄せられていますが、DisneyはNFLとそれぞれのメディアアセットについて提携を協議していると複数メディアが報じています。NFLがESPNに資本参加し、DisneyがNFL Media部門の経営権を取得する可能性があるというものです。
NFL Mediaは、NFL専門チャンネルのNFL NetworkとRedZone、NFL.com、ストリーミングサービスのNFL+などを手掛けています。両者の取引が実現すれば、DisneyはNFLの人気コンテンツをESPN+など自社メディアで展開したり、NFLとの関係を強化し、その他スポーツリーグへの依存度を減らせたりといったことが期待できます。
既報の通り、DisneyにとってESPN事業はドル箱ですが、コードカットが加速する中、収益の柱であるケーブルテレビ会社からのアフィリエイトフィー(放送権料)収入の減少に直面し、事業テコ入れのための提携先を模索しています。スポーツ専門チャンネルであるESPNの成功と存続はスポーツリーグにとっても重要で、NFLも提携先候補として名前が挙がっていました。
一方、NFLはもう何年もNFL Networkの買い手を探していましたが、放送・配信権に関してAmazonやCBS、Fox、NBC、YouTubeとの直近の交渉の中でも買い手を見つけることができませんでした。
報道によると、ここにきてDisneyとNFLの協議は進展しており、チームのオーナーや選手会にも話が伝わっているということです。ただし、実現するかどうかはまだ分からず、実現するとしても数カ月先になるとみられます。DisneyとNFLは本件についてコメントを拒否しています。
NFLもリーグとしてDisney一色にはなれないでしょうから、ある程度ニュートラルな形での提携となるのでしょうが、どうなるでしょうか。Disneyの決算発表でもESPNに関して発表があるのか待たれるところです。