Nielsenは、SnowflakeのMedia Data Cloudを活用し、クラウドベースのMedia Data Room(MDR)を立ち上げ、Nielsenのファーストパーティーデータをクライアントとプラバイシーを保護した形でシェアできるようにします。
ファーストパーティーデータは、NielsenのRespondent Level Data(個人レベルのデータ)で、Nielsenがライセンスしている3500万世帯のSTBとSTVから得られるデータを代表性のあるサブサンプルとして調整したデータ。
提携するSnowflakeはすでに多くのクライアントと連結をしており、OpenAPもその一つ。Snowflakeは、最近、Many-to-Many(複数のデータセットを照合するクリーンルーム)をローンチしており、これはOpenAPが管理するJICが模索しているファーストパーティーデータのシェアの基盤となると見られています。
MDRはNielsenのデータアーキテクチャーの近代化の一環です。Nielsenは自社のオーディエンス計測に係る全てのデータをクラウドベースのMedia Data Lake repositoryに集積しており、第一段階としてSnowflakeのデータクリーンルームを活用したデータの近代化を進めるとしています。
MDRはNielsenのビッグデータおよびパネルデータのメジャメントへの移行に大きな役割を果たすと同時に、今後の個別コマーシャルのオーディエンスメジャメントへの移行をサポートします。
JICへの参加は拒んだNielsenですが、独自の方法で業界との連携を進めています。